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日頃、日帰りの低山徘徊を専門としているせきすいと雖も自称・登山家の端くれのつもり?である。1年に一度くらいは北アルプスの一端でも踏んでおきたいと思う。(^^; 出来れば2泊3日くらいの贅沢な山行がしてみたいが、貧乏暇なしで、なかなか仕事の都合がつかず8月も最後の週になってしまった。昨年の白馬縦走に続く第二弾は、山溪の「日本アルプス・信州の名山35コース完全ガイド」に紹介されていた唐松・五竜に決めた!・・・それほど大それたことではなく、たまたま去年、車を停めた無料の八方第5駐車場から近いということが決め手になっただけである。(^^;) ここに前夜泊。八方池までは、一般の観光客も多いようだが、その先、五竜岳までは岩場をトラバースする本格的な登山道もある。 |
≪一日目≫
八方第5駐車場から瀟洒なホテル街を通り抜け、20分ほど歩き、登リ口の八方アルペンラインの乗車場へ。
大人片道1400円+リュック代400円で、ゴンドラとリフトを3回乗り継いで八方池山荘まで上がる。
登る人が大変多く、遠足気分でぞろぞろと列になって八方池を目指す。
ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘へ 遠足みたいでぞろぞろと・・・(^^;
リフトを降りて、 八方尾根を上がる。 多くの登山者で何と!行列ができている。\(◎o◎)/!
こんなに行列ができるほど人が多い山とは思わなかった。 まぁ、それはさておいて、ここは初めてである。
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登山道沿いには、会いたかった薄紫のマツムシソウが思いのほか沢山咲いていた。
見通しの良い八方尾根からは、右手に1年ぶりの白馬三山がよく見える。
天気も良く、登り易い登山道を、去年のことを思い出しながら颯爽?と登って行く。
八方池までは、一般の観光客も多い。好天の続く最近は、誰もが晴れ男、晴れ女である。(^^;
八方ケルンからいよいよ初めての八方池へ寄ってみようと、階段を下りる。
険峻な岩山・不帰の嶮をバックにした緑鮮やかなこの光景を見て、一瞬ハッとさせられた!
少しオーバーかな?一昔前に見た映画の秘境エルドラドの入口に思えたのである。
有名な八方池は、名前を聞いたことはあるが、今回が初めてなので、楽しみ楽しみ・・・(^^ゞ
そんなに大きな池ではないが、2080mの八方池は鏡のような水面に逆さ天狗平や不帰の嶮を写す。
ここだけ見れば、ヨーデルが木魂しハイジが出てきそうな感じがしないでもない・・・かな?
多少、アルプスの雰囲気がある?行ったことないけど・・・(^^;)
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池の中にはイモリ?サンシヨウウオ?が泳いでいた。時々、ツバメが水を飲みに来て、さっと飛び去る。
池の周囲にも夏の終わりが近づいているが、まだ、沢山の夏山の山野草が楽しめました。
ハクサンシジャン ミネスユキソウ ミヤマコゴメグサ
カライトソウ
アキノキリンソウ シナノオトギリ タテヤマウツボグサ シモツケソウ
イブキジャコウソウ トリカブト ミヤマリンドウ チングルマ
(花名、訂正しました。感謝、M氏)
正面の三角形は唐松岳 雪渓が今も残る休憩地
八方池からは、登山の領域になる。それにしても結構、人が多い。
正面に唐松岳が見えてきた。緩やかに高度を上げて行く長い登山道である。前を行く登山者に続く。
八方池から40分ほど登り小さな雪渓の下で小休止。日差しが強いのでその涼しさにほっとする。
それにしても、沢山の登山者だ。今日の山小屋は混みそうな予感がする。(^^;)
崖っぷちの登山道 ひょっこり現れた唐松山荘
こんな登山道もあり。(^_^; 地震で崖崩れでも起きたらひと堪りもない。クワバラクワバラ・・・
関所を早足で通り過ぎる。ここを過ぎると、間もなく唐松山荘が見えてきた。
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唐松山荘前で昼食をとり、団体さんが登り切ったのを見てリュックをデポして登り始める。
登り20分、下り15分。何となく燕岳に似たスマートな山だと思っていたら・・・
やっぱり、あった。コマクサが・・・ 唐松岳頂上からの剣
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割と簡単に登れる唐松岳からは、西方面に立山連峰、南北に五竜岳、白馬岳の稜線がつづく。
五竜岳に続く稜線は、長いアップダウンの連続だ。五竜山荘は五竜岳の左手の鞍部にある。
それにしても2814mの五竜はでっかい!反対側を見下ろせば、不帰の嶮への登山道が続く。
多分、せきすいは挑戦することはないと思うが・・・(^^;
なんと!大きなテントを担いだ学生チームが天狗平へ向かって下りていった。
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白砂の登山道沿いに沢山のコマクサが見られた。夏も終わりに近い・・・もう少し早ければ(^^;)
団体さんが牛首辺りを登っているのを見て下山する。渋滞は嫌だと思っていたら・・・
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牛首から最低鞍部への下り・・・予想はしていたが、団体さんで大渋滞
登ったり下りたり、横バイ、縦バイして細い登山道を行く。落石を起こさないように慎重に下りる。
天気が良く先がよく見え高度感があるので、かなりスリルがあります。(;^_^A
決して、初級者コースではないので無理はしない方がいいです。
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最低鞍部まで来ると、後はなだらかな登りが返しが続く。しかし、まだ先は長い!
途中で団体さんを追い越して先にゆく。
↓唐松岳 |
白馬岳でも味わったが、稜線の右手は鋭角に切れ落ちている。フォツサマグナの縁なのである。
白岳の遠見尾根分岐まで上がれば、五竜岳山荘は目の前、間もなくだ。
15:52 五竜岳山荘着
山荘に着くと、今夜は一畳に2〜3人という混み具合になるとのこと・・・
結果、10人部屋に6人だったので助かったが ^^; 夕食は、最後の6巡目の8時20分から
食事の時間まで同宿者と話をし、時間を潰しながら過ごす。
夕食の後、久しぶりに満天の星を見てから床に就く。
夜半、フォッサマグナに沿って地震雲?が見られたのが気になったが・・・(;^_^A
疲れていたのでしょう、床についてすぐ寝入る。寝つきはいたって良いせきすいである。
≪二日目≫
ご来光は、是非見なければ・・・朝食は自炊で済ませて、外に出て待機する。
気温は10度前後か?合羽を羽織らないと寒い。頂上へ行くのは日の出の後と決める。
山荘前で、日の出を迎える
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日の出を待って、五竜岳へのザレた登山道を登る。岩場のトラバースが始まる。
左右の急斜面は、落ちたら止まらないでしょうね。すれ違いには要注意!落石にも注意が必要だ。
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左手から岩場の鎖場を抜け、五竜岳へ。最高点は、雪渓の上のピーク
ここから先は、譲り合って○印の付いた登山道を登る。
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五竜岳トップへ。気持ちの良い360度の大パノラマが広がる。
五竜岳から西に見える立山連峰、剣岳は、手に取る近さ。いつか出かけてみたい。
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南には、鹿島槍ヶ岳が目の前に。ここから鹿島槍ヶ岳への縦走路はかなり厳しい登山道だ。
鹿島槍ヶ岳の右肩に槍ヶ岳が見えた。
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無事に山頂から降りてきて白岳から遠見尾根に向かう。五竜岳とはここでお別れである。
白岳からの大下りの途中で団体さんを追い越す。かなりの急斜面である。
五竜岳と鞍部の五竜山荘。早朝は晴れていたが、10時を過ぎるとガスがかかり見えなくなった。
ウサギギク ミヤマアズマギク
ウサギギクとアヅマギクに見送られて、長い長い遠見尾根を下る。
クロマメノキの実
遠見尾根の登山道沿いには、クロマメノキが目に付く。この木の実は食べられるのを以前に教えて
もらったことがある。赤い実のウスノキの紺色版の木の実である。山のブルーベリーとか言う人もいる。
少しすっぱいが、甘いのもあり、摘み食いをしながら歩く。(^^;)
大遠見には、ゴンドラ乗り場までは2時間半との案内がある。遠見尾根は長いのだ。気長に歩こう。
最後に、 アルプス平駅から八方第5駐車場まで、タクシー代は2300円也。
丁度、同じ駐車場に向かう他の登山者 に声をかけて相乗りで経費を節減する。(^^ゞ
一泊二日の唐松・五竜岳縦走は、アルプス入門編にしてはそこそこ楽しめましたが
そこはやはりアルプスだけあって、危険な場所もあり、それなりの心構えが必要です。
※ この地図はカシミールを利用して作成しました。
実測ではありません、大雑把なイメージです。
最後に、岩場の途中で大渋滞を引き起こしていた登山者のマナーには閉口した。
自分だけの山でないこと、他人に迷惑をかけないことぐらいは理解して山へやって来て欲しいと思った。
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