大寒といえどもあまり寒くはない。今年は暖冬のようで低山では雪山を楽しめないかも・・・。雪山を楽しもうと思って1月から二山に出掛けたが、まだそれほどの感動がない。冬山の樹氷や霧氷が見てみたいと思っていたところ、「お山の神様ありがとう」のアリさんの奥の平レポが目に止まる。アリさんと言えば、非常に羨ましくなるようなアクティブな山行をされている山のベテランである。自分にも あの若さと行動力と体力に自信があれば・・・(^^; といつも思うのだが、それはせきすいには叶わぬ夢・・・一歩出遅れたが、その半分でも楽しめたらと思い御池岳・奥の平に出かけてみることにした。雪はたっぷりありそうだからスノーシューも楽しめるに違いない・・・(^^ゞ |
【各務原発
】 6:00 |
白船(瀬)峠から見る奥の平 |
7:30 配水池前登山口 杉の植林地を抜けるとようやく明るくなってきた。しかし、天気予報のとおりの曇天である。伊吹山よりも雪が多いと聞いてはいたが、暖冬のため雪はかなり少ないというかあまり残っていない。大丈夫かな?(’’; スノーシューを担いできたんだけどね。ここで前を行く登山者を発見! 後姿をみるとMさんのようだ。声をかけると笑顔が返ってきた。やっぱりMさんだ、お久しぶり。(^o^)/
一つ目の鉄塔を過ぎて二つ目の鉄塔へ出た。ここは吹きっ晒しで雪が飛ばされていた。奥の平までの予定時間は4時間を見込んでいるが、雪山でもあるので、Mさんの足手纏いにならないように・・・Mさんは、幼い頃から野山を駆け巡り、自然にたっぷりと浸って育ち、自称=野生児と仰る。(^^; 確かに、その歩きっぷりは凄い。置いてきぼりにならねばいいが・・・But、調子が悪ければ。途中で一人、撤退もあり得る。まだこの先、坂本峠と白船峠を経由しなければならない。まだまだ先は遠い。 |
午前7時半、少しづつ明るくなってきたが、木和田尾の登山口はまだ薄暗い。天気は一日曇りの予想だから、登山者は少ないようだ。ちょっと寂しいな。
あれ〜!登山口には見かけたことのある車が・・・ひょっとして・・・(''?
Mさんもアリさんのレポが気になっていたらしい。前から一度行こうと思っていたのに先を越されてしまったと悔しそう。世の中には同じことを考える人がいるものだ・・・と感心する・・・(^^;) さて、木和田尾の稜線の「入口」の赤ペンキまで来ると、ようやく雪が出てきた。一安心!(´・`;) 直進する踏み跡は 、先週のアリたちの残したもののようだ。歩き易さなら稜線の登山道を登っていくのがいい・・・ しかし、雪道だからどこでも歩けるので、アリさんたちの踏み跡を追いかけることにした。
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稜線の登山道は歩きやすい。樹氷が付いていたら、さぞかし綺麗だろうな?
9:16 坂本峠 少し残念だが、今日の天気はこんなもんか?・・とは言え、頼もしい同行者もいることだから心強い・・・(^^; 坂本峠から白船峠までは30分くらいかなと思ったが、だんだんと雪が深くなってきた。雪に埋もれた斜面の登山道をトラバースぎみに通過する。ちょっと横滑りするので、注意が必要だ。 しばらくは壺脚で進む。左手には、奥の平がとても高く聳える。辿り着けるかな?(^^; |
稜線歩きは自然な木立の雰囲気がいい。ほとんどが落葉樹だが、アセビだけが緑の葉を茂らせている。稜線の白い一本道はバージンロード?ではないが・・・樹氷が出来ていたらさぞ見事に違いない。久しぶりの山仲間との会話が弾む。そして、1時間半かけて坂本峠に到着。ここまでが結構、時間がかかるから木和田尾は登山者も少ないのかも?もう少し陽差しを期待したいが、相変わらず曇り空だ・・・
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10:00 白船(瀬)峠に到着
10:20 奥の平を見上げる 少し寄り道をしてしまったが、白船峠からはほぼ真っ直ぐにV字の谷を降りていくのが正解。ここからは歩くよりも尻セードで滑り下りて行った方が楽チンである。あっと言う間に2/3を滑り降りて、谷の手前でいよいよスノーシューに履き替える。途中で単独の方とすれ違い、山の様子を聞くと、やはり樹氷は見られな かったようだ・・・ちょっと期待はずれ。(+_!) |
無雪期に比べて時間がかかるのは仕方が無いが、結局坂本峠から白船峠まで45分を要した。後2時間のタイムリミットでどこまで行けるかが問題だ。白船峠 (1008m)からは正面に奥の平=テーブルランドが見える。この峠は、カタクリ峠と藤原岳の分岐点でもある。取り敢えず、大休止をして以後に備える。一度、真の谷まで下りて、約300mを登り返すことになるが、踏み跡を間違えて、ちょっと時間をロス(^^;) 。
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真の谷から見上げる奥の平・・・高度差、300mを直登する。
10:55 急斜面を直登開始 点々と雑木林の中に続く直登の踏み跡。それ以外に人の踏み跡はない。あるのはウサギと鹿の踏み跡ぐらいだ。そのまま踏み跡を追い、只管、高度を上げていく。一歩 、一歩しっかり登ればいつか登り切れる・・・千里の道も一歩から・・・上を向いたら気が遠くなりそう 。下を向いて歩こう!(^^ゞ 長い坂道を登るときはそれが一番だ!脚が重い・・・これも神様が与えてくれた試練 !?・・・写真を撮りながら休憩しながらボチボチと登り続ける・・・ |
荒れ気味の真の谷まで下りると、目の前に踏み跡が真っ直ぐ上に付いている。あれを登ったのか?あれを登るのか?(^^ゞ 果敢な野生児Mさんは休まずそのまま駆け上がっていく。ここで取り残されては・・・岐阜県人の名誉にかかわる ?意地にかけても後に続かねば!しかし、結構な急登だ。Mさんの姿がだんだんと小さくなっていくような気がする。まさか、小生を置いてきぼりにするつもりではと不安がよぎる。まさか?まさか、ここまで来て・・・(;^_^A
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11:18 振り返ると途中から見える藤原岳天狗岩と展望丘
直登は45度近くの急斜面 小一時間も登ったろうか?木立の密度がだんだんと薄くなってきた。もうすぐお山のてっぺんに上がれるかな?Mさんには、悪いが、この後、更に急登が続くなら、帰りのことを考えて途中でも諦めようと弱気になる 。(^^; しかしせめてこの急登だけでもクリアーしなくてはと思うと、意外と疲れも忘れ頑張れた。そして、最後の登りを我慢して登り切ると明るく視界が開けた。 |
登りの途中で後ろを振り返れば、かなりの急斜面。斜度は45度くらいあるかな?スノーシューで急斜面を登るのは無理かと思っていたが、意外と登っていけるものだと感心する。そして、中ほどまで来ると藤原岳の天狗岩と展望丘が見上げることができた。随分と 奥深い山奥に来た感じがする。積雪は30cmくらいあるかな。よくもまあ、アリさんたちはこんなところを登っていったものだ と呆れたり感心したり・・・(^_^;
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途中で休むことなく直登を登り続けること約50分・・・そして、11:41
ようやく、ついに待望の広々とした奥の平に飛び出した。\(^o^)/ヤッター! 内心(;^_^Aヤレヤレ
意外とやれるもんだと自分を誉めてやる。しかし、登山口から4時間11分の雪の行程は疲れた。
広いテーブルランドを前にして喜々として歩き回りたいが、広すぎる・・・(^^;
重いスノーシューは足手まといだと思い、外すと、あら〜、いきなり壺脚!
そのまま、ドッカ〜とテーブルランドに腰を下ろす。
「空腹を満たすなら飯を食おう、好奇心を満たすなら山へ行こう!」ってことで・・・
まずはともあれ、ラーメンとお握りで空腹を満たそう!!ということになった。
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ここから御池岳は見えないが、目の前には初めて見る白いテーブルランドが広がる。
少し曇り空だったが、時折青空も顔を覗かせてくれた。これも山の神様のご褒美?
白い広いテーブルランドに踏み跡はなし。左手に見える窪みはドリーネかな?
気持ちの良くなる広さだ。昨年出かけた野伏ヶ岳の和田山牧場くらい広い。
御在所岳かな?
期待していた樹氷は残念ながら暖かいのでほとんどが落ちてしまっていたが
久々に見る広々とした気持ちの良い景色だ。久しぶりの満足感に浸り、昼食をとることができた。(^-^ゝ
アリさんのレポを見なければ、来ることはなかったかも知れない・・・アリさんとMさんに感謝である。
真の谷を隔てて、白船峠へと藤原岳が稜線を延ばす(鉄塔の建つ場所は、冷川の頭)
夏場はササの生い茂るテーブルランドだが、冬場はすこぶる見晴らしが良い。
ダイナミックな景色だ。これで天気が良ければ、もっと感動できたのに・・・欲張りかな?
12:51 昼食を終えて、奥の平から真の谷へは、再び雑木林を縫うように尻セードで下りる。
これが気持ちいいんだな。v(^◇^)v 但し、木にぶつからない様に!
童心に返り、真の谷までは、あっと言う間の約20分である。
そして、真の谷からは再び登りだ。行きはよいよい、帰りは・・・(^^;)
白船峠と真の谷の途中にある杉の木。上の○印の木のようだ。
尻セードで下りてきた谷を登り返す。途中から晴れてきて眩しい景色に変わる。いい雰囲気だ。
13:35 陽が差してきた明るい雪山・・・もうすぐ白船峠だ!
13:38 白船峠 白船峠まで上がれば、後は下りのみ。朝登ってきた尾根道の雪は融け始めていた。もう、雪が降らないとしたら、今年の雪山はこれで終わりかな? 少し寂し過ぎる。もっともっと、雪山を歩きたい。(^^; |
峠に上がると、青空が広がった。今頃になって晴れてくるなんて・・・しかし、初めてのテーブルランドはえらかった分、登り甲斐もあった。その上、尻セードもスノーシューもしっかり楽しめた。 樹氷は見れなかったが、まぁ良しとしよう。
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