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岐阜から己高山へ行くには伊吹山の裾野を走る広域農道を利用する。365号線のももから303号線(横山岳)へ行く途中にある山である。井明神の橋を渡り、間もなく右折。己高山の案内標識を辿りながら、三叉路に着いた。グランド下の案内標識の向かいに登山届けが立っている。そのままグランドに上がり駐車しようとしたが、地元の方から右手の道から林道に入れば途中に駐車場があるよと教えてもらう。林道は、昨日の雨で水浸しだが通れないことはない。歩けば、30分はかかるようだ。 ※ 今回は、「山たまごの東海岳行」さんの5/20のレポを参考とさせていただきました。 |
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左手に登山届、右手に案内板が立つ。 | 左手の林道に入る。 標識あり。 |
9:50 案内板 |
案内板・拡大図 |
植林地の中の林道を進むと三叉路に分かりやすい案内板があった。更に進むと駐車場があるらしい。但し、駐車場のスペースは1台ぶんのみなので要注意! |
10:00 駐車場(1台のみ) 準備をして下の道を歩き出すと、すぐに背丈を越える立派な「己高山・登山道」の標識が目に入る。しばらく植林地の中の林道を歩く。 「クマにご用心!」の立て札あり。 10:12 1合目の登山口 今日は二本の杖を念のために持ってきたので、Wストックで、どこまでも続く急登に辟易しながら登る。(^^; 途中でイワウチワ(花は既に散り、種となっている。)の群落が登山道の両側に広がる。 10:57 4合目の標識 展望のない山道が植林のために切り開かれてやや明るくなってきた。鉄塔らしきものも見える。少しは見通しがきくので、突然クマと遭遇ということはないと思うが、念のために、鈴とラジオをつける。この辺りから、登山道の傾斜が緩やかになってきた。ありがたい・・・(^^; ほどなく、六地蔵を通過。ちょっとした広場になっていて、石のお地蔵さんが7体、広場の中央に鎮座する。(人) |
上下に二股となった林道脇に駐車スペースを発見!予想に反して、駐車できるのは1台のみ。その先に行っても駐車スペースがあるとは限らないし、バックで戻るのは心もとないので案内図に従って、ここに車を停める。 10:08 己高山の案内板 林道に沿って橋を渡り、緑の林を歩いていくと間もなく、標識が現れた。谷コースはそのまま林道を辿り、尾根コースは右手の急登から取り付くことになる。 この尾根コースは結構、急登だ。 10:23 イワウチワの登山道 花の季節であれば目を楽しませてくれただろうに・・・と思いながら3合目で休憩。各合目には標識があるので目安となるが、4合目で、Wow!齧られた標識を見て驚く。低山で、そんな心配なしと思っていたが、 やっぱりクマが居るんだ。(;^_^A クマは木を齧ることが好きらしい。それとも人間の立てた標識がお気に召さないのだろうか?(^^;) 11:08 植林地 |
11:09
六地蔵・・・7体のお地蔵さん('';?
11:12 5合目分岐 更に10分ほど登 ると「馬止め」の標識が立つ。今から千年以上前は、ここまで馬で登ってきたらしい?馬もさぞかし大変だったろうが、乗る方ももっと大変だったのではないかと想像する。(^^;) |
約1時間ほどで六地蔵を過ぎ
、5合目の ┤分岐に出会う。左手から上がってきているのは、谷コースからの登山道でここで合流するようだ。
仏供谷(むくたに)登山口、林道まで700mとある。 11:26 馬止めの標識 |
11:27 緑滴る木漏れ日の登山道・・・「牛どめ展望台」の手前
11:28 牛どめ展望台 ここからは今日、始めての展望が開ける・・・が、生憎と黄砂で見通しが利かない。ここからは琵琶湖が見えるはずである。 |
馬止めからほんの少し登ると牛どめ展望台だ。馬よりも我慢強い牛でも、ここまでしか登ってこれなかったらしい。 11:28 展望台から・・・ |
11:46 新緑の登山道
緑陰の登山道は有難いことに暑い日差しを遮ってくれる。
これが伊吹山だったら汗をタラタラ流しながらの山登りになっていただろう。(^^;
11:50 杉の植林地
手入れの行き届かない植林地ほど不自然なものはない。植林された杉の木もどこか居場所が悪く、周りに溶け込めないでいるようで残念である。 |
7合目の標識は、朽ち果てていた。自然林を楽しんでいたら、突然、中途半端な形で杉の植林地が現れた。何で〜!(;><) もさもさの杉の木は調和を乱す。面倒が見れなければ、植林なんてしなきゃいいのに・・・といつも思う。 11:54 「横懸道寺跡まで0.5km」 |
11:57
深い森の中、巨木の濃い緑が頭上を覆う。
12:00 8号目 林床には、ミヤマカタバミが実をつけていた。今まで気が付かなかっただけかも知れないが、初めて見た。他に、フタリシズカやクルマバハグマも・・ 12:07 鶏足寺跡入り口 クリンソウが5株ほど花をつけていた。もうそろそろ最後かなという感じである。ここのクリンソウは植えられたものと聞いているが、思いのほか株数が少ない・・・ちょっと遅かったかな? |
ここから先は、古寺の聖域になるのか、
年輪を重ねた大木が現れる。頭上を覆う樹木に時の流れを感じる。おそらく、ここだけは、時間が止まったように往時のままに自然が残っているのだろう。 ミヤマカタバミの実 ほんの少し、登山道をアップダウンをして、何やら広場らしいものが見えてきた。緑の濃い登山道を下りて行くと左手に・・・ピンクの
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12:09
鶏足寺跡
周りいっぱいが緑を纏う森の中、フィトンチッドが充満している。
12:13
鶏足寺跡
《鶏足寺由緒》 己高山は、縁起によると行基が草創、泰澄が寺院を建立し、799年に最澄が再興したとあります。また、大和興福寺文書によると己高山五ヶ寺の中心寺院「観音寺」の別院として・・・僧房120宇、宗徒60口・・・と記されており古代から中世にかけての繁栄がうかがわれます・・・その後、江戸時代にかけて衰退し・・・昭和8年に消失しました。[木之本町観光協会] |
鶏足寺跡全景
己高山の鶏足寺は今は見る影もないが1000年以上の歴史のある寺院である。
緑に囲まれた静かな山の中、盛り土の遺構や石塔に往時の姿を想像するしかないが、
周囲を取り巻く巨木は、時の流れを語ってくれているようだ。
巨木が多い鶏足寺跡境内
12:16 登山道沿いのクリンソウ 横縣の道は等高線に沿った登山道。この辺りも冬の雪が深いのか? J字になった木を踏み越えて9合目の分岐に到着。ここまでは比較的楽な登山道である。その先へも登山道は続くが、己高山の頂上はここから左折し、最後の急登を登っていく。ロープの張られた緑のトンネルを息を切らしながら・・・しばらくの我慢だ。(^^;) |
頂上への登山道の道すがらにもクリンソウが咲いていた。全部合わせると20株くらいがあるのかな?種がこぼれて一面に咲けば見事だと思うが自然の中での生存競争には厳しいものがある ? 登山道の途中で苔むす間から湧き出す水を見つけた。手で受けると冷たい水だ。登山者の少ない山だからきれいだろうと一口飲んでみた。 12:22 9合目分岐 |
12:24 ロープの張られた頂上への急登を登る。
登山道 頂上からの展望を期待したが、東の展望が少しだけ。頂上標識の立つ頂上には誰も来ていない。すぐ傍に〆縄をした石が祭られていた。 |
地図によると、9合目の分岐から頂上までは距離にして300m。途中のショートコースは見落としたらしいが、頂上までは約10分ほどだ。 12:32 己高山頂上 |
【 注 意 】 麓の井明神まで下りてきて、地元の人にどれが己高山か尋ねてみたが良く分からなかった。それよりも驚いたのは、今年の冬はクマが川のある民家の近くまで下りてきていたとのこと。己高山へ出かけられる時は、くれぐれもクマ対策をお忘れなきように・・・ |
<往復> 登山口→六地蔵(尾根コース)→牛留→鶏足寺跡→己高山
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