front

福地山ふくぢやま1672m   07/05/03  北アルプス展望 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷柏当
(往復)福地山温泉登山口→憮然平→第二展望台→第三展望台→第四展望台→乗鞍展望台→福地山


next


                                        
福地山頂上から見る笠と大木場の辻、北アルプス

 GW、いろいろ行きたいところばかり・・・こういう時は、行ったことのない山で、誰かが声をかけてくれればすぐに予定を空けられる。1週間前に、白影氏より行きそびれていた福地山の声がかかる。北アルプスが目の前に見えるというふれこみである。 今回は、久しぶりにmakotoさん、sumireさん、kazuさんも一緒だ。ご無沙汰をしている山の仲間たちとのオフ会が楽しみである。天気も上々・・・前日、9時まで仕事をしていてやや疲れ気味だが、運転手は白影氏に任せて楽々登山である。お世話になります。(^^ゞ 
    【今日のメンバー
5名 makotoさん、sumireさん、KAZUさん、白影さん、せきすい
福地山情報   地図はココをクリック     

《登り》 2時間20分  《下り》1時間40分


8:42 福地山

 同じ職場のdanoさんから聞いていた山でもある福地山の登山口は、温泉街の中にあるらしい。  
 登山者は、福地温泉化石資料館横の駐車場(昔ばなしの里専用駐車場、福地山の案内パンフが置いてある)に車を停めて登るらしい。登山口はそのすぐ右隣にある。 頂上まで標高差は、約700m。


8:54 「福地山登山口」

 登り始めてすぐに、登山道の標識が目に入る。反対側には「化石の森」があるらしい。時間があれば寄ってみるのもいいだろう。山麓の小川の畔でツクシとニリンソウ、チャルメラソウを見つけて喜ぶ。しかし、kazuさんがコゴミを見つけた後は、ヒトリシズカのほかに花はなし。暫くは植林地の中を歩く。


9:16 温泉街を見下ろす

  第一休憩小屋まで上がると、植林地から抜け出して明るい登山道になる。「獣出没注意」の標識の前でmakotoさんが突然、足を止める。そして午後、下山途中でその 「獣」の凄さを知ることになる。(^^; 

 早朝5時半、待ち合わせ場所で白影氏の車に乗り換え、褌談義はさておいて、R41号で他の参加者の待つ久々野の「いちい」まで急ぐ。思ったよりも日が長くなって来て明るいのに驚いた。(^_^;) 途中合流の3人を拾い、8:30平湯キャンプ場に到着。GWのお客で賑やかである。福地温泉は更にその先15分。やがて福地山が見えてきた。


8:53 登山口そばの駐車場・発

 登山口は、御宿・飛水の向い、道路沿いにありコンクリート階段から始まる。大きな登山口標識が目に止まる。温泉街が登山口なら、下りてきてすぐに温泉に入れるのも嬉しい。尚、 「日帰温泉情報」によると日帰り入浴のできる温泉は近くの”石動の湯”のようです。要チェック!


9:04 植林地を抜けて・・・

 登山口から九十九折れの登山道を登り、一気に高度を稼ぐ。しかし、それほど負担ではない。登山道は、20分ほどで福地温泉街を見下ろす高さまで上がる。近くに見える雪山は焼岳かな?

 
9:18 空が開けて来た

  登山道沿いで第一山花を発見!エンレイソウの蕾だ。よく見れば初めて見る白花。下山時には花びらを開かせていてくれるのが楽しみだ・・・


9:46 
最初の分岐

  福地山の登山道は幅が1〜2mほどある歩きやすい道だ。落葉樹の登山道は三方崩山の登り道に似ていて、脇道もなく、初級者でもまず迷うことはないくらいにしっかりしている。一応、所々に赤テープもつけてある。


10:00 第一展望台

  第一展望台を過ぎるとすぐに分岐地点でもある無然平に着いた。この無然平には、36歳で飛騨路に倒れた「聖者」・「 平湯・社会教育の父」とか言われ、平湯地域の開発及び啓発に尽力した篠原無然の小さな座像が佇む。 太く短い人生を生きた地上の星のひとりだったのだろう。合掌(人)である。


10:12 「尾根側コースから脇道」

 makotoさんたちには悪いが、ようやく山らしい山登りができる・・・やや踏み跡は薄いが今までとは違った山歩きが楽しめそう。日陰もあり、展望箇所もある。また、途中でイワカガミやショウジョウバカマに出会う。しかし、ショートカットできると思った脇道の合流点にはなんと、3人が先に着いていた。(^_^;

  いよいよ空が明るく開けて青空が見え始めた。雪は融けて見られないが春まだ浅く、草木の芽吹きも遅い。花を路端に求めるもなかなか現れない。花博士sumireさんも手持ち無沙汰のようだ。奥飛騨は思っていたよりも春の訪れが遅い 。


シロバナエンレイソウ

  リハビリ登山中のmakotoさんも快調に登っていく。小一時間ほど歩いたろうか?最初の分岐に出会う。左が谷川コース、右が尾根側コースだ。行きと帰りは違うコースを歩きたいということで、行きは尾根側コースを取る。


9:51 
尾根側コース

 10時、登り始めて約1時間、右手の展望が開けた。第一展望台だ。大木場の辻と蒲田川からそそり立つ穂高が顔を 見せる。山頂付近は雲で隠れていたが、槍は見えないものかと一同、カメラを構える。こんな時は、白影氏のカメラが羨ましい。 


10:01 無然(むぜん)平到着

  無然平から10分ほど登ってきたところで、右手の土手に案内板を見つけた。「尾根側コース・第三展望台下に合流」とある。少し藪っぽいが冒険心を擽られ、面白そうなので、脚リハビリ中のmakotoさんたちと一時分かれて上の登山道で合流することにして急登を上がる。


10:28 尾根側コースの脇道途中からの展望

 

10:30 第二展望台から第三展望台へ続く長い坂 。

振り返れば、大木場の辻の上に真っ白に輝く雪たっぷりの笠ヶ岳が見えた。

 

10:36 見晴らしの良い第三展望台から見る厳つい焼岳。麓の温泉街が小さく見える。

高度感のある展望台だ。標高は1559m。頂上までの標高差112m、あと少しだ。


10:45 第三展望台を後にして

  小さくダウンアップして第四展望台に上がる。ここからも良い展望が得られるが、目の前の木が邪魔だな。ところで、暫く会わぬまに赤い帽子のkazuさんは脚?を上げたものだ。日頃 、地元の弥勒山に入り、修業を積んだせいかニコニコしながら山菜の話などしながら余裕で小生の前を行く。 今日は、相方がリハビリ中?ということもあって1人で参加。

  焼岳が正面に見える第三展望台からの展望を楽しんだ後、 更に第四展望台を目指す。相変わらず、幅広の登山道が続く。今日は、ステッキを持ってきたが一度も使うことなくここまで登ってきた。それほどきつい登りでもないからかな?ここまで来たら、今日は頂上までノーステッキで行くか (^^ゞ 


10:50 第四展望台1600m

10:55 登山道から見えた奥穂の稜線


11:03 乗鞍岳展望台から

 登山口から2時間とちょっと。融けかけた雪の残るクマザサの登山道を登ると福地山頂上である。少し広めの頂上は15人ほどの登山者で賑やかである。 その一角に陣取り、展望を肴に昼食とする。

  福地山の天辺が見えない。第四展望台の後、頂上かと思ったが、もうひと登りが必要だった。もうそろそろ歩き飽きてきた。途中の「乗鞍岳展望台」から乗鞍岳を眺める。やや雲をかぶった白い山並みである。もう少し見えるといいのだが・・・残念


11:05 最後の登り

11:07 北アルプス展望台からの眺め

福知山頂上 トンガリ帽子の山は笠ヶ岳=綺麗な円錐形をしている。

蒲田川からそそり立つ奥穂に連なる山々。北アルプスはまだ春は遠い。

 
あれそれ展望山談義     福地山頂上    あれこれカメラ談義

槍が姿を見せる。光学3倍ズームアップ!ではこれが限界。(^^;

12:03 今日のメンバー、記念写真を撮って下山開始


12:39 憮然平から谷側コースへ

  憮然平からはゆったりした谷側コースを下山する。カラマツ林の中をのんびりと下る。いつもより少し下山するのが早いような気がするが、 疲れを癒す温泉に入って汗を流し、日帰りでR41を帰るにはこれくらいの時間の余裕が必要です。


12:46 第二休憩小屋

  それ以上、齧られないように釘が何本も打ち付けてある・・・凄い!(〇o〇;) 疲れてなかったのか?誰も休憩しようと言わなかった。(;^^A 


【フサザクラ】

  花の少ない春山である。木の芽もまだまだ固い。足元に目を凝らして歩くもなかなか姿を現さない。そんな時、sumireさんがカメラを取り出して、何やら写真を撮っている。さすがの観察眼、花博士!


【フデリンドウ】

  登りで見つけたエンレイソウは蕾のまま・・・もっと春の山の花を期待していたのだが、花に関してはやや欲求不満気味・・・せめて麓で見かけたニリンソウなりともHPの写真に載せたいと思い、暫く みんなで登山口近くで撮影に没頭。しかし、もはやこれまでかと諦めて下山、13:38 駐車場到着
 しんがりで下りてきたkazuさんが白いエンレイソウを見つけたと教えてくれた。これを見逃す訳にはいかない。帰りの時間を気にせず、もう一度、慌てて皆でさっきの所まで花を探しに戻る・・・(^^;) 

  いつまでも名残は尽きないが下山開始。歩きながら考えた・・・ここの登山道は広めに出来ている。雪が残っている時ならば、スノーシューで登って、ヒップソリで下山を楽しめそうだ・・・落ちたらどうするのとsumireさんが心配する。皆でハーフパイプを作ればなんとか・・(^^; 憮然平まで約30分で下りる。


12:43 カラマツ林

  下山の途中に第二休憩小屋があった。休憩するつもりで中の様子を伺うと、梁の四隅に・・・齧った痕が!クマの仕業?余程、空腹だったのか?


クマの噛み痕?

 下山の途中で、登山道脇に変てこな花?の付いた木を発見。「なんだこれは?」、後で調べてみようと写真を撮る。調べるというより、他人に聞いた方が早いか?と思い尋ねてみると・・・ フサザクラと言うそうだ。(Mさんに感謝)  【フサザクラ】 花弁も萼も無く多数の雄しべが垂下がる。葯は暗紅色で長さは約7mmの線形。雌しべも多数有 り柱頭が膨らむ。サクラの名を冠しているがサクラとは全く別の植物らしい。


12:50 花、めっけ!・・・

 今日の紅一点=sumireさんが撮っていたのは、5cmほどの小さなフデリンドウである・・・ハルリンドウではない。
 【フデリンドウ】 茎についている葉は広卵形をしていて、やや厚味があり、
葉の裏側がしばしば赤紫色を帯びてい る。(花辞典より)


ニリンソウ

13:38駐車場・着


そして、ありました!諦めていた花に最後に出会えて良かった。v(^◇^)v

【シロバナエンレイソウ】

3枚の大きく葉っぱを広げた初めてお目にかかる見事なシロバナエンレイソウである。(o^_^)v

シロバナエンレイソウ (白花延齢草) ユリ科 エンレイソウ属

 普段、普通に山で見かけるエンレイソウ(延齢草)は、褐紫色の花=外花被(内花被は見られない。)をつけますが,この花は名前のとおり白い花をつけます。ユリ科の花とは思ってもみなかった。エンレイソウとは違い、白い内花被のほかに外花被が 3 枚ずつあり,外花被は緑色です。大きな 3 枚の葉が輪生しているのが特徴。一度は、出会ってみたいと思っていた花である。この花は、種を落としてから花をつけるまでに15年前後もかかるという。それは知らなかった!そういうことを知ると花を見る思いも変わってくるから不思議だ。中国では薬草として扱っているらしく、実は甘くて食べられないことはないらしいが、有毒だそうだから素人は食べない方がいいでしょう。(^^;) 

シロバナエンレイソウを見られて良かった。終わり良ければ、全て良し!ってことで

皆さん、お疲れ様でした。楽しい一日を有難う御座いました。また遊んでね〜(^-^)/~~~

INFORMATION  HOME Top

 (往復)福地山温泉登山口→憮然平→第二展望台→第三展望台→第四展望台→乗鞍展望台→福地山

※カシミールを使って作成。おおよそのルート図です。正確ではありません。

駐車場は、福地温泉化石資料館横の駐車場(昔ばなしの里専用駐車場)を利用

池原さんの「とやま山歩記」 http://www.fitweb.or.jp/~ike/index.html

2006年5月3日福地山のレポあり

山帰りの温泉

◇福地温泉外湯 石動の湯(イスルギノユ)

http://www.okuhida.or.jp/spa/fukuchi.html

HOME Top 

 



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送