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上高地かみこうち1500  07/02/28 (往復) 釜トンネル→田代橋
初めての冬の上高地・・・【長野県松本市 安曇野】


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田代湿原からの穂高

  スノーシューを手に入れたことだし、冬の上高地には一度は出かけてみたいと思っていました。たまたま、人数限定・希望者多数のため参加できるかどうかわからないけど、南岳小屋管理人・さかもと氏主催の冬場だけの特別企画「上高地スノーハイキング雪山・初心者向け」のツアーがある が参加してみないかというお誘いがあり、取り敢えず申し込みをしたところ・・・運良く3人で参加できることになりました。(^O^)v さっそく、今年2度目の年休をもらい、冬の上高地に初めて出かけてきました。当日早朝、5時に出発!天気は時の運次第、はてさて、どうなることやら・・・
上高地情報   地図はココをクリック     


7:24 平湯BT着

  夏場なら賑わう平湯も今日は寂しい。朝食を車の中で済ませて、8時45 分の松本行きのバスに乗る。乗客は我々の他に1人だけ。安房トンネルを抜けて、中の湯バス停下車。\540-
  
 詳しいバスの時刻表はこちら 
  ※ この付近には駐車スペースはありません!


9:12 挨拶と自己紹介

  新釜トンネルは全長が1.3km。最大こう配は11%、100メートル進んで約11メートル 登る計算である。今日の登りは、ここがメインですねと 、さかもと氏がニヤリと笑う。d(^^; トンネルは、薄暗い旧トンネルのイメージをしていたが水漏れなどは全くなく、アイゼンも必要なし。明かりも付いているので、ランプは必要ないが、時々、大音響で工事車両が 横を通り過ぎるので側道に身をよせる。


9:45 出口が見えてきた

  約30分後、トンネルを抜けるといつもより雪の少ない雪国だった。(^^; さかもと氏によると例年だと、トンネル出口で2mほどの積雪があるそうだが、 いつもの上高地とは違うようだ。今年の暖冬は上高地も例外ではなさそうだ ? 

  白々と夜が明けていく。蛭ヶ野を過ぎるあたりから雪がチラつき始めた。平湯トンネルを抜け温泉街の近くまで来ると道路は真っ白!あたり一面すっぽりとガスに覆われていて、視界は50mほど。今日のツアーが心配になってきた。何にも見えなかったら、上高地を十分に楽しめない・・・(^_^;) アカンダナ駐車場までは上がれない。平日の平湯のBTはガランとしている。このPに車を停めさせてもらう。


9:01 中の湯バス停

  釜トンネル手前の中の湯バス停は、シェルターの下辺りにあり、降りたのは初めて。(帰りのバス停は少し降りた所にある。)しかし、雪は少ない。朴伝の湯の前 、釜トンネルの入口に今日のメンバーが集合していた。今日の案内人=さかもと氏に初めて出会う。今日は9人参加だそうだ。全員で挨拶・自己紹介をして、早速出発。(尚、スノーシューは、1000円で貸出し可。)


9:30  2車線となった釜トンネル

  トンネル内はカーブが幾つか続く。急勾配のため、真っ直ぐではないようだ。 はてさて、”トンネルを過ぎたら雪国だった・・・”ということを期待して、もう一方の出口を目指す。


9:50 出口で休憩

10:04 まずは焼岳 が迎えてくれた。ビューポイントから見上げる焼岳


10:10 雪道を歩く

  今日の午前中は、 あまりすっきりとしない空模様のようだ。案内人さんの判断で、景色を楽しむ前に、まずはスノートレッキングを楽しむためにとっておきの場所に向かう。夕べ、5cmほどの雪が降ったようで、踏み跡のない山麓を歩き回ることにし、スノーシューに履き替える。


10:40 快適にスノーハイク

  周囲はガスの中で景色はイマイチだが、踏み跡のないシラカバ林の中に踏み込むと雰囲気が良くなってきた。雪はそれほど深くはない。シラカバは傍で見てもやっぱり白い木肌をしている。(^_^;) 黒くなるのは、風雪で傷つけられるためだそうだ。ダケカンバは何度でも皮が剥がれるからそうはならないらしい。

  トンネルを抜けて道なりに上高地への一本道を歩く。工事車両が脇を通り過ぎる。圧雪された雪道は滑りやすい。丁度その時、一台のダンプが滑り止めに砂を巻いてくれたので歩き易かった。ラッキー!さすがにこの辺りでは、環境保護のため融雪剤は使わないようだ。


10:21 まずは雪原歩き

 上高地は比較的平らな所で、スノーシューハイクに手頃な場所である。スノシュー初心者も半分ほどいて、それを楽しみにしているようでもある。まずは、50歩づつ歩いて先頭を交替しながら新雪の上を歩き回る。小生的には、もう少し深めの雪が欲しいところだが、暖冬のせいもあり 、それもやむを得まい・・・(^^; 


11:05 シラカバ林を散策

一瞬の青空・・・とシラカバ

11:23  シラカバの白さと雪の白さがマッチしている。


11:26 雪原が現れた

  右手を仰ぎ見れば、六百山と霞沢岳が両翼にその険しい稜線を延ばす。まさしくとっておきの見上げる展望地だ。 3000m級の冬の壁が立ちはだかる。上高地の雄大な大自然を下から一望できる場所だ。いいですね。

  気持ちの良いシラカバ林をあちこち自由に歩き回り、 案内人の後に続くと、目の前に広々とした雪原が現れた。ここも、とっておきの場所のようである。(^^ゞ 夏場は笹海になっているらしいが、冬場は真っ白な台地!!正面に見えるのは、頭を雲で隠した明神岳のようだ。

霞沢岳の荒々しい稜線を仰ぎ見る ・・・飛ぶように流れる雲は寒さも厳しそう。


11:30 ケショウ柳が赤い

  消えたと思ったら、その先へ尻セードで一段下に滑り下りたのだ。スノーシューをしたままでは滑りにくいが、皆さん、それぞれにこの段差を楽しみながら滑り下りている。(^^;  さて、お次は前のお二人の番ですよ。

  白い台地で暫く休憩。ようやく晴れ間の見えてきた上高地の景色を写真に収める。大正池の周りの赤い木立はケショウヤナギだそうだ。さて、そろそろ腰を上げますかと言って、 さかもと氏の姿が突然視界から消えた・・・?


11:51 尻セードを楽しむ

明神岳を正面に見上げながら田代池に向かって、さっそうと広い雪原を進む

11:53 後方に焼岳がもっこりと聳える。(さかもと氏の撮った写真を拝借)


11:56 さかもと氏の説明に耳を傾ける・・・

  暫くして、雪の融けた林道に合流し、スノーシューを外して道なりに歩く。やがて、焼岳の登山口が現れた。この登山口からは、まだ焼岳には登ってないので、いつか登ってみたい。


突然現れたニホンザル

  釜トンネルの出口から雪の上高地を2時間半ほど散策しながらようやく田代橋に着いた。もう、お昼を過ぎている。 ここのトイレは冬季用のものがひとつ使用可。順番待ちである。 トイレを済ませて、早速お昼である。さかもと氏から野沢菜の"そばおやき”と暖かいコンソメスープを差し入れてもらった。ご馳走様でした。m(_ _)m

  焼岳の麓の扇状地は広々としていて木立も疎らである。何十年か前の噴火の際に焼け残った木の株なども見られた。初めての冬の上高地はいつもの山登りとは一味違う。所々で、さかもと氏の説明に耳を傾ける・・・


12:07 林道を歩く

 雪のない林道を歩いていると、ニホンザルの一群が我々の横に出てきた。目を合わせるといけないと思いながらシャッターを切るが、相手は全くこちらを警戒してない・・・(^^;  足跡が赤ちゃんの手みたいに可愛いですよとさかもと氏が仰る。見れば確かに、小さくて可愛いい・・・


12:21 田代橋に到着

  

田代橋からは穂高の眺めがいい。       田代橋からの景色を楽しむ。    差し入れてもらった"そばおやき”

最近は、メタボリックに気を使っているので、お昼はそばおやきとオニギリとスープで済ます。(^^ゞ


13:07  田代橋からの穂高岳・・・雲は少々かかっていたほうが絵になる・・・ と誰かが独り言・・・(^^;

冬の厳しさを感じる3000m級の山並みである。前穂高と明神岳 、奥穂はなかなか姿を見せない・・・(T-T)



梓川の清流

  上高地での一時の休憩を済ませて、バスの時間に間に合うように帰途につく。帰りは、田代湿原の中を歩いて帰る。

  新潟の方が、「前に来たときは、大正池が凍っていた」とお話をしてくれたが、 滔々と流れる梓川の清流は、暖冬とは言え、手を入れれば切れるような冷たさなんだろう・・・


13:00 さて、帰りますか?

雪に埋もれた田代湿原の踏み跡を辿り田代池に・・・ この辺りは、スノーシューが要らないほど締まっていた

13:30 田代池着。田代池から見る穂高岳・・・なかなか奥穂の雲が取れないなぁ〜(^^;

今日の参加メンバー9名です。


13:37 焼岳

  大正池が近づいてきた。この標識の辺りは50cmくらいの積雪があるのかな? ここで、最後のトイレ休憩。トイレは帝国ホテルの傍にあります。

  冬の上高地の散策はまだまだ続きます。林の中から右手に雪の焼岳が見えてきた。もう思い出になってしまったが・・・今日は、あの近くまで行ったんだ。


13:42 
大正池へ


13:43 大正池から見上げる焼岳


13:46 後少しで終わり、名残を惜しむ・・・

 初めての冬の上高地の景色とスノートレッキングに夢中で参加者の皆さんとは話がなかなか出来なかったが、帰りは少しは余裕がある。 福岡からご夫婦で新幹線で参加された方もみえた。さすが、上高地は冬でも全国区である。

 今日のスノートレッキングもそろそろ終わりに近づいてきた。新潟から今年二度目の参加という方は、名残を惜しみながらしっかりと今日の大正池からの景色を目に焼き付けていた ・・・何度、来てもいいそうだ。d(^_^o)


13:50 
遊歩道 の上にも50cmほどの雪がある

14:10 ここで大正池とお別れ、ようやく奥穂高岳の頂上がチラリと顔を出す。


雪崩の跡

 しかし、今年は、記憶に留めるべき暖冬の年になるかもしれない。こんなに雪が少ないのも珍しいらしい。朝来た時に真っ白だった道路の雪はほとんど融けていた。まだ、2月末、上高地の春も早そうだ・・・(^^;

  釜トンネルへ向かう道路の左手は急斜面である。林になっているとは言え、何箇所かで雪崩の跡が見られた。大きなものは道路を塞いで池まで達している。これが一番怖い!大雪の年はもっと多いのかな?


14:22 道路の雪もすっかり融けていた


 14:52 釜トンネルの出口が
見えてきた 

釜トンネルを抜けると夢にまで見た上高地スノーシュートレッキングもいよいよ終わりである。

もう少し居たい気もするが・・・バスの時間が迫っている。

でもまた来てみたいと思いました・・・やっぱり。(^^ゞ

さかもとさん、参加されたみなさん今日は一日お世話になり有難う御座いました。

また、お会いする時があるかもしれませんね。その時まで、お元気で!

 【今日の案内人は、南岳小屋支配人・さかもと氏 でした。】


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山帰りの温泉

 「平湯の森 」

しばらく来ないうちに改装されていました。

http://www.hirayunomori.com/

 

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