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16歳から山修業を続けているsyun君は今回1ヶ月ぶりの山であるが、せきすいの頼れる山友の一人で、5年前に平瀬道から白山を目指したことがある。我々の辿るチブリ尾根への登山道入口は駐車場の奥からすぐのところにあり、避難小屋までは約4時間。3時頃に到着予定である。
2度目の舗装道路の出合に「猿壁」の標識が立っていた。ここがチブリ尾根の登山口である。この石川県の標識は、以後ずっと登山道沿いに建てられている案内である。チブリ尾根避難小屋までは5.2km、別山まで8km、市ノ瀬のPまでは1.4kmとある。少し先に、登山者カウンターも設置されていた。登山道は、よく整備され明瞭である。
登山道沿いに大きなヤグルマソウの葉が見られる。その他の山野草も大きめだ。人間のいないところで育つ植物たちは伸び伸びとしている。また信仰の 山のお陰か?このルートには植林地がなく、自然林の中をゆっくり登れるのがいい。
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朝7時出発。遅めの出発ではあるが、今回は避難小屋に一泊することにしたから余裕の出発である。各務原から登山口となる白山登山センター案内所までは約3時間。荒島や赤兎へ出かけたときの登山道入口を見ながら一路石川県へ・・・遠いとはいうものの3時間である。北陸に向かうにつれて雨がポツリポツリと降り始めた。(’’;天気予報が外れたか? しかし、一ノ瀬案内所の駐車場は満車である。駐車場 (無料)のガードマンに尋ねると今日も沢山の登山者があるようだ。室堂の山小屋は、今夜はすし詰め状態でしょうね・・・^^;
暫くは舗装された道路を歩く。この時間帯にこの林道を登るのは我々だけである。(^^;) 途中で左の案内板に出会う。山に来た以上、山道を歩かねばということで案内板の指示通りに登山道へ。この登山道は、林道を一度、横切りながら続く。
登山道は急登ではなく、徐々に高度を上げていく。深い緑の登山道で大木が多くあり、展望はない。この登りは、岐阜県側からの夜叉が池への登山道に似ている・・・大きなブナの木があるな〜と思っていたら、すれ違った地元の登山者が「あれはトチの木です」と教えてくれた。(^_^;)
初めての沢をひとつ渡る。水場はもう少し先だ。 次にすれ違った登山者に、”ムロから出ている水がいいですよ”と教えてもらう。しばらく先に進むと小さな広場の横を流れる沢の奥に水場があった。休憩のついでに両手ですくって飲む。とても冷たいまじりっけの無い美味い山の水だ。d(^_^o) このルートは、人が少ない分静かな山歩きが楽しめるルートである。 クマはいないのだろうか?下山してくる登山者は単独か二人連れが多い。花は、タマガワホトトギスを見かけただけ。花のシーズンオフでちょっと寂しいかな?(^^; |
水場のタマガワホトトギス
12:07 水場 までは、1時間かかった。まだまだ先は長い・・・深山の登山道を行く。
登山センターでもらったコース図を見ると、下の水場と上の水場の間に”礫岩”がある。どんなものかと思ったら、さざれ石のような岩である。これが砕けて玉ジャリの登山道になったのだと納得!ここにはかって登山道 沿いに大木があったようでぽっかりと空間が広がり、曇り空が見えた。
深い森で、5枚葉のツクバネソウを発見!通常は4枚葉なのだ、珍しいので撮ってきました。高度は1800m。サンカヨウなども見られるが、期待していた花は思いのほか少なく、花は終わっているものが多かった。
しかし、どこまで登っても景色は変わらないので諦めて尾根に上がる前に坂道の途中で2度目の休憩。ササユリやオオバギボウシが咲いているがガスの中では華やかさがない。再び登り始め、展望が開けてきたが、視界は50mほど・・・天気が良ければ、右手には一の峰から三の峰、そして別山に連なる稜線が見渡せるはずなのだが ・・・。しかし、ピークに近づくにつれて、先ほどの登山者が言っていた通りに花の種類が増えてきた。 |
面白いなぁ〜と思ったことのひとつが、玉石の登山道である。こんな山深いところまで玉石を運んで敷き詰めて整備をしたのだろうかと思っていたらどうも違うようだ。大昔の河川が隆起した結果なのだろう。 実に見事にツルツルに丸く磨き上げられた玉石である。翡翠が転がっていないか目を凝らしてみたがそんなものはある筈がない!。(^^ゞ
小屋まで3.4km地点は休憩するのに良い広さがあるが、ゆるい登りなので休まず登る。このルートは歩き甲斐のある 長いルートではあるがそれほど疲れない。小鳥の鳴き声の外に何も聞こえない。益々緑が濃くなってきたように思う・・・ 大きなブナ林の続く登山道は荒島岳を思い起こさせる。
深い森がどこまでも続く・・・やや勾配のある坂道に差し掛かる。そして、登り始めて3時間が経ち、どこを見ても緑の世界からようやく空が見え始めた。しっかりとガスった曇り空だ。(^^; 少し休みたいと思い、5番目にすれ違った登山者に、休むに丁度良い休憩場はないですかと尋ねると、この先にササユリが待ってますよと教えてもらう。
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サンカヨウは青い実をつける。 ハクサンタイゲキは花の形が面白い
オオバギボウシは群生している ニッコウキスゲは点在している
シモツソウに出会えるとは・・・ 生きのいいササユリもあった
14:33 ピーク付近になると花の種類が増えてきた。天気が良ければね〜・・・(^^;
白いササユリだ。 久しぶりのカライトソウ
稜線上には小さな湿原や木道などもある。登山道はほとんど水平となってきた。間もなく標識が現れて、今夜泊まるチブリ尾根避難小屋が近いことを教えてくれる。この標識から、2分で避難小屋に着いた。近年、改装されたばかりのようで、きれいな山小屋である。トイレ(落下式)も綺麗だ。中に置いてあるノートにせきすい山上と記帳する。^^; |
稜線の登山道沿いには柿色のニッコウキスゲやピンクや白のササユリ、オオバギボウシ、シモツケソウ、カライトソウなどの割と大き目のお花畑が広がっているが・・・。如何せん!雨は降っていないものの天候が悪すぎて写真にならないのが残念。(+_+) このお花畑の向こうに、別山への長い稜線が見えるのだろうが、想像するしかない。
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14:45 標識から間もなく、小屋が見えてきた
改装されたチブリ尾根避難小屋 まだ新しい避難小屋の内部
今日の一宿一飯の宿である。他に泊まる登山者がいるかもと思ったが、横浜からの1人だけ
10人以上は宿泊できる山小屋に3人だけである。余裕の小屋泊まりである。
しかし、綺麗な小屋とは言え、一人で泊まるとなるとちょっと不安だなと横浜からの客人と苦笑い(^^;
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