槍ヶ岳-1 |
梓川沿いのハイキングと感動の槍 |
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やりがだけ |
上高地→徳沢→槍沢ロッジ(泊)→槍ヶ岳山荘 |
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北アルプスの十字路、日本のマッターホルンとも呼ばれる名峰・槍ヶ岳に2泊3日の行程で行ってきました
。アルプスを象徴する槍ヶ岳。誰もが一度は訪れてみたいと憬れるその鋭鋒は、紺碧の空をバックに我々を迎え入れてくれました。また、その雄姿に引き寄せられる様に、多くの登山者が全国各地から押し寄せていました。長い歩行時間と疲れを忘れさせてくれるその姿はいつまで見ていても飽きない神々しさを放っていました。 尚、上高地ルートは3/5が平地、残りが山岳コース。長い道程で時間は要するが初心者でも比較的、挑戦し易いコースでした。
中腹の登山道から見上げる槍ヶ岳→ |
<1日目>
横尾大橋の背後には垂直に切り立つ屏風岩が見える。涸沢へと続く登山口でもある。ここまでほとんど平地の道である。蝶ヶ岳への分岐を左手にとり先に進む。100m以上の川幅があった梓川が徐々に狭くなってきた。 川沿いの登山道が続き、行く手左手には横尾尾根が壁のように迫ってくる。槍見川原、一ノ俣、二ノ俣を過ぎる辺りから少しつづ高度が上がってきた。ようやく山道らしい道になってきた。道沿いには 1年ぶりに見るゴゼンタチバナが咲き高山に来たことを実感する。
<2日目>
ジグザグの登山道は高度が上がるにつれ更に急登になってきた。30分毎に休憩を取りながら登る。青空は気持ちが良いが日差しは益々強くなり、疲れも出てきた。どれくらい歩いたろうか、天狗池の分岐を過ぎ、見上げると人が集まっている所がある。流れのある急な沢を上り詰めると、清水が湧き出していた。この先には水場がないと言うので口をつける。一口飲んで生き返る (^ε^) フー 。文句なしに冷たくて旨い水である。槍沢ロッジで水を汲んできたが翌日の水はここで調達すればいい。
ここから先はどこで写真を撮ってもバックに槍ヶ岳が入る。しかし、ゴロゴロ石の登山道はかなりきつい。また一段とリュクの重さが両肩感じられる。 周りの登山者の声に振り返ると富士山が見えた。黙々と30分が経過し坊主岩小屋に着く。岩小屋の中に上人が佇む。黙礼し更に上を目指す。30分後に殺生分岐、更に30分を要して殺生ヒ ュッテがすぐ真横に見える。なかなか高度が上がらない。30分前の景色と少しも変わりのないように見えるが気のせいか ? ゴロゴロとした登山道の所々にイワギキョウやシロツメグサが咲き我々を見送る。
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上高地はいつ訪れても高原のすがすがしさを感じる。その時々により姿を変えて我々の前に立ち上がる北アルプスの峰々は、「ようこそ、さぁどうぞ」とその深い懐に招き入れてくれ る。今日はタイミングよくタクシーで早めの上高地入りができ、まだ一般観光客も疎らで静かで落ち着いた雰囲気の中を歩くことができた。(尚、タクシーはあかんだな駐車場から上高地まで\6,300円、メーターを立てないで走ったが、交渉しだいではもう少し安く行けるかも・・・?)
梓川沿いの平坦な林道は山裾の木陰のため暑さも気にならない・・というよりこの付近の気温は20度前後で春の陽気。左手には滔々と川幅の広い梓川が流れ、見上げれば険しくそそりたつ明神岳から峰続きの前穂高岳が我々を見下ろす。 午前10時、突然開けた徳沢キャンプ場に着いた。徳沢園から新村橋までは間も無い。歩き始めて約4時間、横尾大橋がある横尾山荘前の木陰で昼食と昼寝。また、ここで初めて山のトイレを体験する。
やや山道が険しくなってきた。少し休もうかと腰を下ろした途端に槍沢ロッジが樹幹に垣間見える。休憩を含めて約7時間、午後2時25分、
長時間の歩行を終えてやっと一日目の宿泊地に到着した。(^_^;Aヤレヤレ
大きく左に曲がるハバ平を過ぎる所に大曲りの標識が立つ。その先の広々とした開けたカールには所々に雪渓が見られ、気持ちの良いくらい雲ひとつない紺碧の空の色と緑の草木が大自然を演出している。山道はまだそれほど急坂ではないが、槍ヶ岳は一番奥の谷を右に曲がるまで姿を現さない。また、このあたりから登山道沿いにはだんだんと高山植物が多くなってきた。ハクサンフウロやキンポウゲ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、コオニユリ等の花々が咲き競っている。花を愛でながらの山遊が続く。しかし、肩の荷が重い・・・
この水場は離れがたいが先に進まねばならない。斜面の道をトラバースして広い川原にでると待望の槍ヶ岳がついにその姿を現した。鋭く天空を突き刺すように遥か上方に聳え立つ。(目の前に頂上が見え、あと少しだと思うのは勝手だがここから頂上小屋まで約2時間を要した。)ようやく見えた槍を見て全員安心したのか、写真でもよく紹介されているこの場所からの槍ヶ岳をバックにとりあえず記念写真。ついでに小休止。休憩ばかりとっているような気もしないではないが・・・(;^_^A 左手に大岩があるが幡隆上人が泊まったという坊主岩小屋はまだまだ先である。
槍岳山荘が目と鼻の先に見えるも足が重くてなかなか前に進まない。まだか・・・汗を拭いながら何度も思う。ジグザグの登山道を振り返ると槍沢のひろ〜いカールと三角形をした常念岳が見える。少し雲が出てきたようで富士山は見えなくなっていた。殺生ヒョッテから途中2回ほどの休憩をとり、槍ヶ岳の穂先を仰ぎ見ながら、約1時間をかけて最後の坂道を登り切る。 |
イワキンバイ 小屋前のテラスから見下ろす槍沢 イワギキョウ
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槍ヶ岳山頂で出会った
各務原市の栗山さん さすがに天下の名峰だけあって、槍ヶ岳で出会う人たちは全国各地から来てみえます。福島の一人旅さん、前日の奥穂から槍にまで来た東京のパワフルママさん、四国からみえた二人組さん、同室になった千葉の59歳さん等々・・・。そんな中で頂上にアタック途中で偶然、前後になった栗山さんは同郷の方。新穂高から双六小屋を経て、槍ヶ岳にみえました。(こちらのルートもかなりの長時間コースである) 仲睦ましいご夫婦で羨ましい限りです。いつまでも仲良く山登りを楽しんでください。 |
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