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蕪山かぶらやま1069m 【岐阜百山】  070108  【岐阜県板取村】
みごとな株杉の森 (往復) 登山口→蕪山 途中撤退

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厳つく枝を広げた株杉 ・・・根元が太くて、1本の株から何本も枝別れしている

  普通の杉とは比較にならないほどの幹の太さである。太いものは根元で5m以上はありそうだ。一瞬、太古の世界にタイムスリップしたような錯覚に陥る。山道の左右に現れる株杉に驚き、悠久の時を思う。その存在に圧倒され、初めて見たときは息を飲んだ。感動して見上げていて、おっとと・・・足元に気をつけて! 実に不思議な光景である。(^-^;

【日 時】2008年1月8日(月)
【山 名】蕪山
【山 系】奧美濃
【天 候】曇時々雪
【メ ン バ ー】単独
【コースタイム】 
  2時間半登って、途中で道を見失い撤退。雪山で今年初めてのスノーシューを楽しむことが目的なので、頂上までは行かず。(^^;
【所要時間】登り=2;30(休憩含む)
        下り=0;30


板取川温泉途中から見た蕪山

  今年の登り初めはどこにしよう?脚の具合も大分良くなってきたみたいだし・・・三連休の一日ぐらいはどこかの山へ行って足慣らしをしないと脚が鈍ってしまう。今日の天気は一日曇りのようでどこへ出かけても展望は期待できそうにない。それなら去年1度しか試せなかったスノーシューを試せる山へ・・・ 頂上まで行けなくても雪さえあればスノーシューが試したい。美濃の瓢ヶ岳辺りか?と見当をつけて家を出る。目的地が近くになったら雨がぱらつき出した。ありゃ〜!(><) 雪なら我慢できるが雨では・・・。更に北上すれば雪に変わるだろうということを期待して板取川 を遡り、高賀山へ。しかし、雨。(;^_^A 着いたところが板取中学の裏の21世紀の森、蕪山。5年ぶりかな?(^^; 


 
9:00 板取中学の裏にある21世紀の森入口         雪で埋まった21世紀の森駐車場

   板取中学前のバス停を過ぎ、21世紀の森の標識から坂道を上がると公園の駐車場である。轍に釣られて上まで上がろうとしたが、雪が降り積もって脱出できなくなると心配なので中学校前に駐車 。まだ、中学校は今日まで冬休みのようで人気はない。この辺りで20cmほどの積雪がある。轍があったので誰か一人くらいは登りに来ているのかと思ったが、車はなし。踏み跡だけが残っていた。

 
9:06 21世紀の森駐車場から         
熊の足跡か?

  誰も居ない駐車場から坂道を上がる。ロープが張ってあったので建物の建っているところから林道へと上がる。こちらの方が近道だが、迂回して林道を上がった方が分かりやすい。林道へ上がると丸い足跡?発見!・・・(^^;) まさか、腹が減って冬眠できずにいるクマがいるのか・・・うんな訳けないよな・・・(^^ゞ 12月の初めに地元主催の登山大会が熊の出没により中止になったと聞いて出かけるのを止めていたが・・・念のため鈴をつけて歩き出す。

 
9:11 蕪山登山口へ                  株杉

  蕪山は6年ぶりに訪れるが、雪のあるときに来たのは初めてだ。縄文杉を思い起こさせる巨大な株杉が沢山あったのを覚えている。登山口は休憩所のすぐ前にある。杉林の中に巨大な固まりが見えるがこれらが樹齢400年以上の株杉である。縄文杉と同じものだろう か?普通の杉とは比較にならないほどの幹の太さである。一瞬、太古の世界にタイムスリップしたような錯覚に陥る。クマより怖いが、恐竜でも出てきそうな雰囲気がある。(^^;


9:26  通路沿いに株杉が並んでいる。以前はこんなに整備されていなかった。

 21世紀の森公園の説明板によると、この株杉は樹齢400年、最大のもので幹周り5mもあ り、70株ほどが確認されているそうだ。この株杉は、何度も伐採が繰り返された結果、伐採された一本の株の切り口に新しい杉の芽が付着し、そのまま枯死せずに成長を続けた結果、一本の幹が地上2m〜6mの位置で複数に分かれて出来上がったものだと言う説明板がある。伐採と再生を繰り返す、いわゆる「萌芽更新」というのは里山でよく見られる光景ではあるが、途中から枝分かれをしている株杉は、植林された杉とは種類が違うように思うのは小生だけではない?ようである。
 わざわざ2m〜6mの幹を残して伐採した意味が分からないし、ここでしかこの株杉が見られないというのもおかしな話だ。「全国的にこのような例が極めて少ない事から見て、その他の要因があるのかも知れない。」と考える人もいる というのは当然だろう。とにかく、他では見られない実に不思議な株杉の森である。百聞は一見に如かず。山登りの前に大きな株杉を見上げながら、その不思議をしみじみと体験する のも面白いだろう。(^^ゞ

 
10:05 株杉の森を通り過ぎると普通の杉林となる                  雪に埋もれた橋

  麓の株杉の森を過ぎ普通の杉林の中を登り、高度を上げていく。ここから先は、ファインディングルート!雪に埋もれた登山道の痕跡を探しながら登ることになる。最近は、こんな山歩きが面白い。(^^;

 
10:15 沢
に沿って登る              
だんだんと雪が深くなってきた

  徐々に山道が急になってきた。鬱蒼とした杉林の中に時おり陽が差し込み幽玄の世界をつくる。息づかいが山にコダマするような気がする。ツヅラ折れとなった急な坂道が続き、沢の水が滝をつくり 静かに音をたてて流れ落ちる。一人でいるからか?過ぎゆく時間がやけに長く感じる登り坂である。踏み跡のない山はあくまでも静かである。


モノトーンの世界・・・青空が見えてきた。暖かくなると雪の爆弾が心配だ。(^^;)

 
10:18 踏み跡なし              10:21
アカシデの木札

  踏み跡は全くない。登山道らしいところを登っていると思うのだが、時々現れる橋や杭などの人工物を見つけて安心する。(^-^;。中でも、登山道沿いの木につけられた木の名前の書かれた木札は心強い目印である。

 
10:21 急斜面の登山道                       10:23 岩を抱いた木

  雪の深さは深いところで50〜70cmはある。急斜面をトラバースしてゆく時は用心して通り過ぎる。

 
 10:25 沢を横断する               10:29 見覚えのある橋を渡る

沢を横断する所もある。更に高度を上げる。


10:32  沢をつめる。かなり登ってきたような気がするが尾根はまだ先のようだ。

 
       
10:38 木札の付けられた木         

  谷を渡り返した先で木札を見つけた。登山道は間違っていない・・・ようだ。

しかしその先、再び沢に出会った所で登山道が見つからない。植林された杉ばかりで目印が見つけられない。

登り始めて2時間半。今日は、おそらく頂上まで行くのは無理だろうなぁ〜、予定どおり諦めるか・・・(^^;

そうと決めらお腹が空いた。さっそく昼食とする。今日のお昼はちょつと豪華?!(^^ゞ

 
11:30 沢 に出会ったところで登山道を見失い、諦めてお昼とする。

ラーメンとおにぎり&焼肉で空腹を満たし、しばらく休憩をして、さて帰りますか〜

ここまで壺脚で登ってきたが、いよいよ今年初めてスノシューを履く。


12:30 さぁ〜て!スノーシューに履き替えて下りるとするか(^^ゞ

  雪は50〜70cmほどの深さがある。雪はちょつと少なめだが、1年ぶりにスノーシューを履いて新雪の上に足跡を残して歩くのは面白い。下山だから余計に歩きやすい。雪の沢を渡る時以外はそこそこ雪があるのでバカバカと いうかバクバクというか、歩くことができる。2時間半かけて登った山道を30分で下りてきてしまった。ちょっと早すぎたかな?(^^; 半ば諦めていた今年初めてのスノーシューが楽しめたからまぁ、いいか!


13:01 再び、神秘的な株杉の森へ


バーデェハウス板取川温泉浴場(営業時間は10時から20時)
 蕪山登山の楽しみのひとつは近くにある「板取川温泉」である。「21世紀の森」から上流に 更に15分ほど遡る。シーズン 中は、キャンプ場の利用者が入りに来たりしていて結構賑わいがある。広い露天風呂などもあり。弱アルカリ性のサラサラとした泉質で人気のある温泉である。久しぶりの天然温泉に浸かってきました。入浴料¥600円でシャンプー、ドライアー付き。ロッカーは無料。隣にレストランや土産物店もある。
            http://www.city.seki.gifu.jp/kankou/itadori/itadorigawa_onsen.htm

INFORMATION  

アクセス 洞戸村役場を過ぎ、国道256号線を蛇行しながら板取川沿いに北上し、更に県道52号線をさかのぼる。道路は「21世紀の森」までよく整備されていて問題はない。しばらくすると看板があるのでそれを左折し、公園内の広い駐車場に乗り入れる。(アジサイ祭りが行われる場所ではあるが普段は空いている。)駐車場には蕪山の登山ルート図があるので参考にすると良い。駐車場から蕪山は見えないが、反対側には笹畑山がでっかく聳え立つ。
株杉(かぶすぎ) 登山道入口から早速、胴回りが植林された杉とは桁外れに違う太い幹の株杉が姿を現す。それも1本2本ではなく、何十本も。思わず息を呑む光景である。400年から500年経た時を重さをしみじみと感じた。
登山道 株杉の森を過ぎ、登り始めはやや急登。登山道沿いには木札が付けられた木があるのでそれが目印となるが、杉の植林地に入ると登山道は分かりにくい。
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