各務原
尾崎権現山

里山再生・緑を取り戻そう

ごんげんやま

岐阜県各務原市04/09/26【 各務原】


 

 1960年代、まだ、せきすいが小学生だった頃だったと思います。日本が高度経済成長を始めた頃、新幹線や高速道路の建設が始まりました。そのときの大量の土砂を確保するために、尾崎権現山の1/ 4ほどが切り崩され、以来無残にも赤い岩肌をそのままに晒していました。削り取られた東斜面の岩盤の赤い山肌には松の木がちらほらと自生し始めていますが、痛々しく自然に崩壊するのを待つだけといった状態になっていました。以前、このように削り取られて保水力を失くした山の麓の民家が、降った雨水で床下浸水になった現場に遭遇したことがあります が、緑も貴重な資源です。市内には、このほかにも各務の前山など幾つかの山の緑が消え、赤い無残な山肌を晒しています。ここに緑を取り戻す試みが今回の事業の目的です。岐阜の権現山に続いて自然を再生させるという貴重な体験をしてきました。


 

尾崎権現山
 



  地図はココをクリック

 

←尾崎権現山
 (麓と下から4段目まで植樹をしました。5段目以上は、危険なので専門家による植樹をします。)


                                       

  



1500人以上のボランティアが参加した権現山植樹祭

 
    前日の指導者研修   ------------------→  当日の植樹指導

 宮脇教授が緑の再生を熱く語ります。国内外での数々の実践がそうさせるのでしょう。

≪植樹した木の種類≫ 

アラカシ、シラカシ、タブノキ、ヤマザクラ、カツラ、コブシ、コナラ、ヤマザクラ、アベマキ、クヌギ、ヤマモミジ、イロハモミジ、ヤブニッケイ、ヤマモモ、ホオノキ、アオキ、クチナシ、ユズリハ
ムラサキシキブ、ツツジ、イヌツゲ、ウツギ、ガマズミ、サザンカ、ナンテン、ヤマブキ、マサキ
などこの地方に自生する高・中・低木62種類の多種多様な樹木の苗を混植します。

○植栽作業
   1. 植栽間隔は50p前後。植栽密度は4本/uとして、苗木は深く植えない。
   2. 植栽する樹木の種類は、混ぜて混ぜてバラバラに植える。単一の植樹をしない。
   3. 混植する事で、木が競争して緑を増やす。
   ※ 多種多様な種類の木を植える。いろんな木があってこそ自然な森となる。

        13,221本62種類の植樹活動・・・皆でやれば早い!

○敷き藁と縄かけ作業
   1. 敷き藁は斜面と直角に隙間なく地面が見えないように敷く。
   2. 藁を敷いたら、藁が飛ばないように50p間隔で縄をかける。
   ※  藁を敷くことで地面の乾燥や草が生えるのを防ぎ、土の流出を抑える。


苗木を植えた後は、ワラを敷きます。


敷いたワラは、縄を掛けて飛び散らないようにします。指導員が見回り、最後の点検をして完了しました。


植栽面積は3000u 参加者全員、権現山の緑の再生を願って植樹活動をしました。

 一般の参加者は平場の植樹をしましたが、急斜面の植樹は消防職員や消防団の皆さんがロープを腰につけて植樹作業をしました。硬い岩盤に植樹が可能なのかと最初は疑問に思いましたが、木は割れ目を見つけて岩盤に根を下ろすそうです。自然はそれほど柔ではないようです。長年、植樹に取り組んでこられた横浜国大の宮脇名誉教授の実際の活動経験や写真を見て、それが可能だと知りました。

 
斜面の植樹をするために 4段めまで取り付けられた階段。一番うえの高さは40m近い

 
山の斜面は 安全帯をつけて植樹をしました。            下の参加者が小さく見えます。
     


 princeNORI & princessMORI さん

 今回、多治見から植樹作業に参加されたお二人です。参加表明をされてみえましたのでどこかで会えるかもと思っていたら、植樹後に偶然再会。これだけの参加者があると出会えないかもと半分諦めていたところでしたので大変嬉しかったです。遠くから参加していただき有難う御座いました。そして、お疲れ様でした。
 植樹後の爽やかなお二人の笑顔がいい。権現山もきっと喜んでいるでしょう。d(^-^)ネ!

princeNORIさんの隠れ家へ


 1500名以上の参加者を得て、権現山再生・植樹 が無事終わりました。今回の権現山の緑・再生事業には、県内はもとより、遠く神奈川県から参加されたれた方もみえたようです。皆さん、お疲れ様でした。ご協力、有難うございました。m(. .)m

 参加された皆さんが植樹を終え、帰り際に異口同音に仰っていたこと・・・「10年後に緑の戻った権現山をもう一度見にきてみたい。」という感想は、せきすいも 同感です。10年後、20年後の緑で覆われた権現山の姿を想像する ことが楽しみです。自己満足かもしれませんが、一人の参加者として未来に残す小さな活動ができたことに満足できた一日でした。

  今年はことのほか、日本列島に台風がよく来ている。お陰で週末の山行きを度々中止せざるを得なかった。これは日本にとどまらず、アメリカでも連続して巨大なハリケーンが襲来し、大きな被害をもたらしていることと全く無関係ではないかも・・・。今日、地球規模の気候変動は、地球温暖化によるものだという指摘がありますが、人間の無節操な経済活動により、地球の緑が激減しているのは今に始まったことではありません 。今、”only one the earth” が警告を発しているのか もしれません?いつか、大昔のノアの箱舟やバベルの塔に象徴される大異変が、起き ないと誰が言い切れるでしょうか。緑の地球があっての今の自分、自分を大切にしたいから地球も大切にしたい・・・  山が好き、人が好き、自分も好き。だからこそ、そこを住家とする宇宙船地球号を大切にしたいと思います・・・ sekisui

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